JavaScript言語の需要や将来性、JavaScriptエンジニアの仕事内容やできること

2024.01.30 更新

JavaScript言語の需要や将来性、JavaScriptエンジニアの仕事内容やできること

JavaScriptはWebのフロントエンド開発に欠かせない言語であり、Webサービスを展開する企業をはじめとして多くの企業に注目されています。

今回の記事では、JavaScriptエンジニアができることや、企業におけるJavaScriptエンジニアの採用について解説します。

JavaScriptの需要はどこにあるのか?

長年使われ続けているJavaScriptは、応用性の高さから現在は以下の4つの領域で需要があります

どのような需要のもとJavaScriptが利用されているのかを解説します。

フロントエンドでのユーザビリティー向上

フロントエンドの開発において主に用いられるのはJavaScript・HTML・CSSです。

その中でもJavaScriptは他の2言語にはない、アニメーションや特殊効果など動きを付けるWebサイトにするための機能を持っています。

現在のWebサービスではより高いユーザビリティーを求められているため、ブラッシュアップを実現できるJavaScriptはフロントエンドで特に高いシェア率を誇っています。

Webアプリケーション開発

JavaScriptはRubyやPHPなどの言語と組み合わせます。

特に動的な要素や多くの機能を駆使するWebアプリケーション開発面でも、幅広く活用されています。

以前はフロントエンド開発で使われることの多かったJavaScriptですが、Node.jsの普及によってバックエンド開発でも利用されるようになりました。

これにより、JavaScriptはユーザーのアクセスが集中するタイプのアプリケーションにも対応可能となっています。

ネイティブアプリケーション開発

iOSやAndroidのネイティブアプリケーションはそれぞれ異なるプログラミング言語を使用しています。

どちらにも対応するためにはSwiftやJavaを学ぶことが必須でしたが、近年はJavaScript一つでどちらのネイティブアプリケーションにも対応した開発が可能となりました。

そのため動作できるプラットフォームも増え、ネイティブアプリケーションの開発がより効率的になると期待されています。

ゲーム開発

様々なライブラリやフレームワークを持つJavaScriptには、効率よくゲーム開発ができるタイプのものもあります。

そのため、JavaScriptだけでRPGやシューティングなどゲームの開発も可能です。

最近はスマートフォンのソーシャルゲームアプリが増えつつあり、これからもJavaScriptの需要は高まっていくでしょう。

通信の円滑化

JavaScriptで非同期通信の技術が使えるようになったことで、画面遷移の必要なく、さまざまな情報を読み込んでページ内に表示できます。

スマートフォンで現実世界をスクロールできる地図などは、この非同期通信を用いたサービスで画面を読み込み直す必要がなく、画面を動かして目的地を探すことが可能です。

その他、近年は画面遷移なく情報・機能を提供する無限スクロールやSPA(シングルページアプリケーション)などでこの技術が利用されています。

JavaScriptの将来性

今後も将来性が期待されているJavaScriptですが、将来性についてはメリットとデメリットがあり、賛否両論あるといわれています。

それぞれの意見について、解説します。

ポジティブな意見

使いやすさや応用のしやすさに定評のあるJavaScriptは、様々なメリットがあります。

独自性が高い

JavaScriptと同じ機能を持つプログラミング言語は、現時点では他には見られません。

そのため、JavaScriptは唯一無二のプログラミング言語と言えるでしょう。

フロントエンドとバックエンドどちらの開発も可能で、現在のWebサービスやWebアプリケーションはJavaScriptを使っていることが多く見られます。

効率良く開発できるフレームワークも豊富なので、これからもJavaScriptはさまざまな市場において求められると考えられます。

既に使われているものが多い

JavaScriptは汎用性の高さから多くの既存サービスに組み込まれており、後々リニューアルする際などにも活用できます。

JavaScript単体で開発できるWebアプリケーションなどもありますが、他の言語と組み合わせて実現の可能性を広げられるのが大きなポイントです。

すでに様々な開発の実績によるJavaScriptのノウハウも多くあるため、より良い開発や効率化ができる点からも、将来性が期待されています。

ネガティブな意見

JavaScriptは、メリットだけではありません。

次のようなネガティブな声も聞かれます。

エンジニアへの工数負荷がある

JavaScriptはブラウザ上で動作するプログラミング言語です。

「Google Chrome」や「Microsoft Edge」など使用するブラウザやバージョンに応じて挙動が異なる場合があります

そのため、それぞれのブラウザでテストを行い、開発しているものが問題なく動くかを確認しなければなりません。

またJavaScriptはアップデートの頻度も多く、その度にテストや仕様変更などの技術的対応が必要なため、エンジニアへの工数負荷もかかってしまいます。

デバッグが大変

JavaScriptはプログラムを実行する前の時点でエラーを検知しない場合があり、デバッグの頻度が多い点でもエンジニアに負荷がかかる点がデメリットです。

また、実行時にプログラムの解析・解釈・変換が必要なため、他のプログラミング言語よりも処理速度が早くありません。

そのため、JavaScriptを使用するエンジニアはエラーに対応するスキルが求められます。

JavaScriptエンジニアとしての将来性

エンジニア側の視点からみたJavaScriptの将来性についても説明します。

幅広く活用できるJavaScriptは、将来的な発展が期待されています。

しかしながら、エンジニアとして生き残るためには、JavaScript以外にもスキルを習得するのが望ましいです。

JavaScriptだけで十分に生き残れるという意見もありますが、もしJavaScriptが衰退した場合は仕事に影響が出るかもしれないことを考えると、J avaScriptエンジニアの将来性があるとは判断しづらいです。

さらに、ひとつの言語に特化したエンジニアは強力な反面、リスクも伴います。

JavaScriptエンジニアとしてだけでなく、フロントエンドエンジニアなどそれぞれの業種に求められるスキルを身に着けておくことは、エンジニアにとって万が一のリスク回避にもつながる時代になっています。

JavaScriptに関する実績を重ねながらも他の知識やスキルを高め、多角的な対応のできるエンジニアを目指す人が多くなってきており、それが堅実なキャリアパスと言えます。

JavaScriptエンジニアができること・仕事内容

JavaScriptエンジニアはどのようなことが出来るのでしょうか。

大きくとらえるとJavaScript言語を使った開発を行うことができるということでしょう。

例えば、Webサイトの利便性の向上です。

JavaScriptは、ブラウザ上で動作するインタプリタ言語です。

Webサイトでスクリプトを読み込むようにすることで、さまざまな機能を実現します。

具体的には、フォーム入力時のエラーチェックや入力補助、その他ハンバーガーメニューなど、操作性の高いデザインを実現するためにも利用されています。

PHPやRubyなどのサーバーサイドの言語で処理する場合と比較するとブラウザで通信の必要なく処理できるJavaScriptは動作が軽快で、ユーザーに喜ばれます。

未経験者でもJavaScriptエンジニアとして活躍することはできる?難しい?

JavaScriptは、エンジニアが学ぶべき言語の中では比較的取り組みやすいといわれています。

JavaScriptは、HTMLとCSSの組み合わせにUI面の改善を加える役割を持ちます。

業務がシンプルである上に、フロントエンドは初学者が扱いやすいため、初学者であっても活躍しやすいと言えるのです。

社内で未経験からエンジニアを育成しようとしている場合も、JavaScriptは習得しやすいと言われているため、未経験者の採用も現実的です。

未経験エンジニアを採用する場合、採用の担当者としては、以下の部分を見ると良いでしょう。

  • 論理的思考力があるか
  • 集中力があるか
  • 何の目標をもってエンジニアになりたいか
  • 何故未経験からエンジニアになろうと思ったのか
  • 学びたいことは何か
  • 描くキャリアパスはどんなものか

もちろん、JavaScriptに限らず、論理的思考力や集中力はエンジニアの業務をする上で必須です。

キャリアパスなどを聞くことで、自社で長く働いてくれそうかどうかがわかるだけではなく、キャリアの思考性もわかるでしょう。

優秀なJavaScriptエンジニアの特徴

JavaScriptエンジニアを活用したい場合、JavaScriptを扱う業務を外注したい場合、どのようなエンジニアが優秀なのかをよく理解しておく必要があります。

主な特徴について紹介します。

高いプログラミングスキルを持っている

まず、最も大切なことは、JavaScriptによるプログラムの作成によって問題解決ができることです。

業務経験の多い人ほど、技術的な引き出しの多さを期待できるでしょう。

プログラミングスキルは、資格からではわかりにくい面があるので、開発実績やポートフォリオがあれば提出してもらうことも有効です。

最近はプログラミングだけでなく、ライブラリやフレームワークを活用するための知識も求められています。

複数人でのプログラミングや、プログラムを効率化するためのリファクタリングを行っていくためにもこれらの知識は必須ですので、利用可能なライブラリやフレームワークの種類、経験も確認するとよいでしょう。

サーバーに対しての造詣が深い

JavaScriptエンジニアは主にフロントエンドを担当しますが、サーバーサイドの知識が必要ないかと言うとそうではありません。

優秀なJavaScriptエンジニアであるほど、サーバーサイドについてもよく理解しています

サーバーで動くデータベースやPHPなどの言語の仕様、ネットワークの負荷計算まで、何でもこなすフルスタックエンジニアは非常に貴重です。

特に、ゲーム開発分野では、JavaScriptによってフロントエンドで画面描写や処理を行う裏側で、サーバーサイドもさまざまな処理を実行し、絶えず端末に情報を送り続けています。

両側を理解しているエンジニアは、ブラウザとサーバーの間での情報の受け渡しやエラーチェック、セキュリティ対策など、さまざまな部分で気の利いた開発を期待できるので、制作物の質の向上や現場のスキルアップに大きく影響します。

創造的なデザインスキルを持っている

現在のフロントエンド開発の主目的は、効果的なUI/UX開発です。

UIはユーザーインタフェースの意味で、画面のデザインや操作のための仕組みを意味します。

スマートフォンで画面をタップすると必要な情報が表示される、フリックすると画面が遷移するなど、使いやすい画面作りにJavaScriptは欠かせません。

UXはユーザーエクスペリエンスで、ユーザーがアプリやWebサービスを通じ、どのような体験をするかという考え方です。

UXの向上を意識したUI開発や機能の開発がフロントエンドには求められており、プログラミングができるだけでなく、こうしたデザイン面のスキルにも通じたエンジニアはさまざまな現場で重宝されています。

JavaScriptエンジニアと契約するためには?

JavaScriptエンジニアは、非常に需要が高まっており、人材の確保が難しくなっています

一般的なWeb制作の現場だけでなく、Webを利用したサービスやアプリの開発現場、モバイルゲーム開発、インストール用ソフトウェアにおけるUI開発など、さまざまな場面でJavaScriptエンジニアは活躍することができるため、引っ張りだこの状態です。

こうした中で、優秀な人材は好待遇を受けており、なかなか人材市場には出てきませんし、企業には所属せずにフリーランスとして独立する人も増えています。

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執筆監修者

記事監修

野村 鉄平

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。

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