クラウドエンジニアの需要増加の理由とは。将来性についても解説

2024.01.29 更新

クラウドエンジニアの需要増加の理由とは。将来性についても解説

現在、多くの企業でオンプレミスからクラウドへの移行が加速する中、クラウド環境を構築できるクラウドエンジニアに大きな注目が集まっています。

本コラムでは、クラウドエンジニアの概要説明からはじまり、仕事内容や求められるスキル、将来性、クラウド移行の成功のポイントなどについて詳しく解説します。
 

クラウドエンジニアとは

クラウドエンジニアとは、インターネット上のクラウドサービスを利用して、システムの設計や構築、運用などのインフラ環境を整える、「クラウドに精通したITエンジニア」です。

クラウドエンジニアの特徴を理解するためには、オンプレミスとクラウドの違い、IaaS(イァースまたはアイアース)とPaaS(パース)の違いについて理解する必要があります。

オンプレミスとクラウドの違い

オンプレミスとは、ITインフラの構成要素となるハードウェア(サーバーやネットワークなど)とソフトウェア(OS、ミドルウェア)を自社で用意し、システムを構築・運用する形態を指します。

一方クラウドとは、自社でハードウェアやソフトウェアを用意せずとも、インターネット上で必要なサービスを利用できる仕組みのことです。この仕組みを用いて提供されるサービスは「クラウドサービス」と呼ばれ、代表的なものとして以下があります。

・Amazon Web Services(AWS)

・Google Cloud Platform(GCP)

・Microsoft Azure

オンプレミスでシステムを構築・運用するのではなく、必要に応じてクラウドサービスを利用する方がコストメリットを期待できることから、クラウドに移行する企業が増えており、クラウドエンジニアの需要拡大につながっています。

IaaS・PaaSの違いについて

IaaSは(Infrastructure as a Service)の略語であり、コンピュータシステムの構築や稼動に必要なIT

インフラ(仮想マシン・デバイス・ネットワークなど)を、インターネット上で提供するクラウドサービスです。

一方PaaSは、IaaSが提供するITインフラに加えて、ミドルウェアなどの開発・稼働環境も含めて提供するクラウドサービスを指します。

提供範囲の違いが両者の違いとして挙げられます。IaaSはPaaSと比較し、より高い専門知識が求められる点はクラウドエンジニアにとってデメリットになりますが、自由度の高いクラウド環境を構築できる点はメリットになります。

仕事内容

クラウドエンジニアの仕事内容につき、以下に解説します。

システム設計

ITシステムやサービスが安定的に動作するよう、ITインフラの開発目的や将来必要となる機能などを考慮の上、最適なクラウドサービスの選定およびシステム設計を担います。

クラウド環境の構築

インフラの設計書をベースに、クラウド環境の構築を行います。具体的な業務内容として、ストレージの設定やサーバーの仮想化、データベースの構築、ソフトウェアのインストール・設定などが挙げられます。

クラウドは、「オープンなパブリッククラウド」と「クローズドなプライベートクラウド(自社専用)」、「双方を組み合わせたハイブリッドクラウド」の3種類に分かれます。どのクラウド形態で構築するかは企業によりますが、一般的にオープンなパブリッククラウドで構築を行うケースが多いと言われています。

保守・運用

オンプレミス同様、構築後の運用・保守も、クラウドエンジニアの担当業務の一つです。ただしパブリッククラウドサービスを利用する場合、サービス提供者がインフラの保守・運用を行うため、クラウドエンジニアの業務はソフトウェアやコストの管理がメインとなります。

保守・運用の具体的な業務内容として、OSやミドルウェアのバージョンアップ、システムの監視、運用コストの管理などが挙げられます。

求められるスキル・知識

クラウドエンジニアに求められるスキル・知識は多岐に渡るため、以下にご紹介します。

クラウドに関するスキル・知識

クラウドエンジニアにとって、サーバーやネットワークの仮想化をはじめとする、クラウドに関するスキル・知識は不可欠です。特にAWSやGCP、Microsoft Azureといったパブリッククラウドは市場で数多く流通しているため、同様に欠かせないスキル・知識となります。

サーバー、ネットワークのスキル・知識

クラウド上にITインフラを構築することから、サーバーやネットワークのスキル・知識も、クラウドエンジニアとって欠かせない要素になります。

ミドルウェアに関するスキル・知識

IaaS型のクラウドサービスを用いる場合、自社でのミドルウェア構築が必要となるため、さまざまなミドルウェア(データベース管理システムやトランザクションモニタなど)のスキル・知識も求められます。

また、PaaS型のクラウドサービスにはミドルウェアを含む実行環境が既にパッケージ化されていますが、どのようなサービス構成かを把握するためにも、ミドルウェアに関するスキル・知識は必須となります。

オンプレミスに関するスキル・知識

クラウドエンジニアは、オンプレミスからクラウドへの移行案件を担うケースが多いため、オンプレミスに関するスキル・知識も求められます。

オンプレミスの環境下における、スイッチ・ルータ・ロードバランサ―・ファイアウォールなどの物理的なネットワークをクラウド上で再現させるためには、それぞれの機器の役割を把握できるオンプレミスの知見は欠かせません。

コミュニケーションスキル

ITインフラの構築を担うクラウドエンジニアは、システム開発部門などをはじめ、さまざまな部門と連携を図りながら業務を遂行します。

また、クラウド環境の構築および運用・保守フェーズでは、ユーザーとのやり取りも想定されることから、さまざまな部門担当者と連携・協力を図れるコミュニケーションスキルも必須です。

クラウドエンジニアの需要が増加している理由

クラウドエンジニアの需要が増加している理由には、どのようなものがあげられるのでしょうか。以下2つのポイントから解説します。

企業のクラウド移行が加速している

前述の通り、パブリッククラウドサービスを利用する場合、サービス提供企業がインフラの保守・運用を行います。人的リソース・管理工数の削減をはじめ、サーバーを拡張する際も物理的に新たなサーバーやLANケーブルを用意する必要がなくなるため、サーバーの調達コストやデータセンター・ネットワークなどの維持コスト、準備期間の削減にもつながります。

また、AWSやGCP、Microsoft Azureといった主要なクラウドサービスを採用した場合、短期間で必要なITインフラ環境を整備できることから、ビジネススピードの加速化も期待できます。このように大きなメリットが見込まれることから、多くの企業でクラウド移行が加速しており、クラウド環境を構築できるクラウドエンジニアの需要が高まっているのです。

テレワーク化が進んだ結果、クラウドの需要が高まっている

コロナ渦の影響もあり、現在さまざまな業種でテレワークを採用する企業が増える中、各種ICTツール(テレビ会議ツール・チャットコミュニケーションツールなど)の浸透と併せ、業務システムのクラウド化も進行しています。

ICTツールの導入や業務システムのクラウド化は、クラウドエンジニアの業務領域になることも、クラウドエンジニアの需要が増加している背景の一つだといえるでしょう。

クラウドエンジニアの将来性

クラウドエンジニアの需要の高まりは、今後も続いていくのでしょうか。近年登場した「クラウドファースト」と「クラウドネイティブ」の2つの考え方から、クラウドエンジニアの将来性につき解説します。

クラウドファースト

クラウドファーストとは、「ITシステムの開発・運用に際し、自社での構築ではなく、クラウド利用を最優先する考え方」を指します。

前述の通り、クラウドサービスの利用により、企業はさまざまな恩恵を受け取ることができます。コスト・準備期間の削減や経営の迅速化をはじめ、常に最新のクラウドサービスを低コストで導入できる点や、システムの拡大や縮小を柔軟に行える点も大きなメリットです。

今後の市場においても、クラウドファーストの浸透によるクラウドの需要拡大が見込まれていることから、クラウドエンジニアは将来性のある職種だといえるでしょう。

クラウドネイティブ

クラウドネイティブとは、「クラウド利用を大前提とし、さらにクラウドの利点を余すところなく最大限活用する考え方」であり、クラウドファーストよりも一歩進んだ考え方です。クラウドネイティブではインフラに限定せず、実行アプリケーションにまで踏み込んだ上でクラウドを最適化します。

従来のアプリケーションは、クラウド対応していないものが多い現状にあります。クラウドネイティブ化の需要拡大に伴い、今後クラウドエンジニアの活躍の場はさらに広がっていくことでしょう。

クラウド移行の成功のポイント

クラウド移行の成功のポイントにつき、以下に解説します。

クラウド移行の目的を明確にする

クラウド移行の目的が明解化されていない場合、当然のことながら自社にとって最適なクラウド環境を構築することは不可能です。クラウド移行後の保守・運用をスムーズに進める上で、あらかじめクラウド移行の目的を明確化し、綿密な戦略のもとに導入を進めるようにしましょう。

コストを試算する

自社に適したクラウドサービスの導入には、事前のコストシミュレーションも重要です。なぜなら、クラウドサービスは従量課金制のものが多く、サービスの稼働状況により想定コストを上回る恐れがあるためです。

検討しているクラウドサービス毎に、最大でどのくらいの課金が発生する可能性があるか、事前確認をおススメします。

複数利用の場合、相性を見極める

現在、複数のクラウドサービスを併用し、自社に適した形で自由に組み合わせる「マルチクラウド」のニーズが市場で増えています。マルチクラウドは各サービスのメリットを活かせる一方、クラウドサービス毎に運用方法が異なる場合、データやアクセス権限の一元管理が難しくなる恐れもあります。

利用予定のクラウドサービス間の相性を考慮の上、サービス検討を進めるようにしましょう。

カスタマイズの自由度の低さを認識する

クラウドの場合、サービス提供企業のサービスの範囲内でクラウド環境を構築するため、オンプレミスと比較し、カスタマイズの自由度は低くなります。

自社が希望するサービス要件を満たすものであるか、クラウド移行の際は要件を綿密に確認することも成功のポイントの一つです。

安全性・信頼性の高いサービス提供企業を選ぶ

クラウド環境の構築時は、利用するクラウドサービスのセキュリティ対策について、細部まで確認する必要があります。安定した事業運営を行うためにも、不正アクセスや情報漏えいなどのトラブル発生時の対応や脆弱性対策、暗号化の方式や種類などについて、事前に確認するようにしましょう。

まとめ

本コラムでは、クラウドエンジニアの概要説明からはじまり、仕事内容や求められるスキル、市場ニーズが拡大している点や将来性などについて詳しく解説しました。

ここまでお読みになり、「積極的にクラウドエンジニアの活用を検討したい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。しかし前述の通り、クラウドエンジニアの市場ニーズは今後も拡大傾向にあり、激しい争奪戦が想定されます。

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執筆監修者

記事監修

野村 鉄平

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。

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