Javaエンジニアとは?仕事内容やロードマップ・採用・育成について
「優秀なJavaエンジニアを採用したい」 IT化が進んだ現代社会において、Javaエンジニアは非常に需要の高い職業です。
このため、Javaエンジニアを募集している企業は数多くあります。
企業の経営者や採用担当者としては、少しでも優秀なJavaエンジニアを採用したいところでしょう。
そこで今回はJavaエンジニアとはそもそもどういった職務内容なのか、求人票の書き方、採用面接、そして育成方法などについて解説します。
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Javaエンジニアとは?
Javaエンジニアとはどんな職種なのでしょうか。
Javaという言語の概要、Javaエンジニアの職務について以下に説明します。
Javaとは?
Javaとは、1996年にリリースされた、C言語をベースに開発されたプログラミング言語です。
Javaは、汎用性が高く、環境に依存せず動作することが特徴です。
Javaは、Java仮想マシン(JVM)というJavaの実行環境下で動作します。
JVMをインストールできれば、Windowsでも、MacでもOSを問わず動作が可能です。
Javaは、その使用範囲の広さにより、人気の高い言語です。
Web検索数の指標となる「TIOBE INDEX」において、2022年5月はJavaが3位となっています。
Googleが開発に使っている3つの言語(Java、C++、Python)の1つとしても有名です。
Javaエンジニアの職務内容
Javaエンジニアは、Javaを使ったシステム開発を職務とします。
クライアントやシステムエンジニアにより提示される基本設計をもとに、詳細設計を行い、作成した詳細設計をもとに実際にJavaでプログラミングを組みます。
キャリアを積んだJavaエンジニアは、Javaの開発のための環境やシステム基盤の導入といった上流工程に携わることもあります。
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Javaエンジニアができること
Javaエンジニアは、どのようなことができるのでしょうか。
JavaエンジニアがJavaを使って作れるものについて、以下に説明します。
アプリ開発
Javaは、多くのアプリ開発で使用されています。
Andoroidアプリは特にJavaで開発されているものの比率が高いです。
安定稼働できるという長所を活かし、JavaはAndroidアプリの他にも、業務システム、WebブラウザのFirefoxなどのパソコンアプリでも使われています。
Webサイト作成
Javaは、Webサイト作成でも使用できます。
Webサイトを作るには複数の言語を使用します。
Javaは、サーバーサイドでデータベースから必要な情報を抽出したり、計算処理を行う役割を担ったりします。
サーバーサイドで使う言語のなかでも、Javaは処理が早く、大型開発に向いているという特徴があります。
クライアントサイドで文章や画像を作るのがHTMLで、レイアウトや色の設定をするのがCSSです。
ゲーム開発
Javaはゲーム開発を行うことも可能です。
Javaはゲームソフト開発に特化したプログラム言語ではないため、初心者がゲーム開発を行うのは難易度が高いかもしれません。
しかし、Javaで開発されているゲームは多く、マインクラフトもJavaが使用されています。
Javaでのゲーム開発は自由度が高く、さまざまなジャンルのゲームを作ることが可能です。
Webサービス
WebサービスにもJavaが使われています。
Javaは動作が軽く、使用者が多い大規模なWebサービスでも処理速度を落とすことなく利用できるという利点があります。
SNSや通販サイト、チケットサイトなどのWebサービスでJavaが使われています。
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Javaエンジニアを採用・フリーランスと契約するために意識するポイント
Javaエンジニアを採用するために意識するポイントは、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、Javaエンジニア採用時における母集団形成の必要性や求人票の作成方法、面接時のポイントを解説していきます。
正社員として採用する場合も、フリーランスと契約する場合も細かい点に差はあれども、おおむねの戦略には共通する部分があります。
母集団の形成
母集団の形成とは、自社に関心を持つ人材を一人でも多く集めるという意味です。
当然ながら、例えば、10人の中から人材を選ぶよりも100人の中から選んだ方が優秀な人材を確保できる確率が上がるでしょう。
まずは、一人でも多くの人材を呼び込むことが必須なのです。
ただ、現状Javaエンジニアは売り手市場でもあり、人材の確保に難攻する企業が多いのもまた事実です。
その中でもより多くのJavaエンジニアの集団にリーチできることが重要です。
求人票作成
さて、優秀なJavaエンジニアの獲得には母集団の形成が必要だと説明しましたが、彼らを呼び込むためにはどんな求人票を作成すれば良いのでしょうか。
ここでは、Javaエンジニア募集時の求人票の作成について、その要点を紹介していきます。
どのような開発を行うのか
どのような開発を行っているのか、または、どのようなプロジェクトを進行させているのかを詳細に明記しましょう。
例えば、基幹システム開発やWebサービスシステム開発、もしくはセキュリティシステムの構築など、分野ごとにしっかり書くことが大切です。
Javaエンジニア側も自分なりのキャリア構想を持っている可能性があるため、自分のニーズに合致しているかを求人票で見定めているケースも多くあります。
必須条件(スキル)と開発言語
Javaエンジニアを集める際、開発現場で使用しているフレームワークや開発言語以外の必須スキルもあれば求人票に記載しましょう。
開発環境が自分の経験にあっているか求人票で確認をするエンジニアも多くいます。
企業全体の業務内容、サービス内容
自社の業務内容やサービス内容を求人票に明記することも大切です。
なぜなら、何を行っている企業なのかどのようなサービスを提供している企業なのか、情報が抽象的・断片的だと判断材料が少なく、応募するか検討に至らないこともあるためです。
面接(面談)
面接では当然ながら、Javaエンジニアに関する知識を有している人をアサインしましょう。
Javaに関する質問をすることも必要です。
しかし、専門的なスキルに関しては面接で見るだけではなく、ポートフォリオを提出してもらう・コーディングテストを実施する、などもいいでしょう。
また、一緒にプロジェクトを遂行するにあたって、人柄や性格なども適切か、相性が良いかを見ると良いでしょう。
その場合は事前に「コミュニケーション能力があるか、論理的な思考ができるか」などプロジェクト遂行にあたって必要なスキルをリスト化して面談にのぞむと確認漏れがなくなります。
転職・退職理由が適正か
中途採用でエンジニアを採用する場合、転職、退職の理由を聞きましょう。
専門分野への知識、スキルを持った人材でも、必ずしもヒューマンスキルが伴っているとは限りません。
転職理由や、話の内容、状況説明に不自然な点がある場合や違和感を覚える場合は、採用について再考した方がいいかもしれません。
転職、退職理由が、周囲とのトラブルを連想するようなものの場合は、その人がコミュニケーションの面などで問題を抱えている可能性があるためです。
質問例
Javaエンジニアの面接時の質問では、Javaに関するスキルはもちろんのこと、エンジニアとしてのこれまでの経歴、達成したことがある実績も提示するよう促してみましょう。
また、専門的な質問をする時は、フレームワークに頼らずとも作業がどの程度できるか、他人のコードを使えるのか、プロジェクトが遅延した場合あなたならどのようにして乗り切るのかという点を中心に尋ねると良いでしょう。
以下、代表的なものを紹介します。
✔ ○○の仕事であれば何分程度で処理できますか?
✔ ○○を開発するにあたって、どんなフレームワークで行いますか?
✔ 他人のコードを扱って開発した経験を教えてください。
✔ 複数人で開発したプロジェクトについて教えてください。
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Javaエンジニアのロードマップ
Javaエンジニアがスキルをつけるために、何から学べば良いか、習得するべき内容と学習ステップについて以下に説明します。
Webシステムについて理解する
Javaエンジニアは、まずはWebシステムについて理解することが大切です。
JavaはさまざまなWebシステムに使われています。
そのWebシステムがどのように動いているのかしくみを知ることで、Javaで作るシステムのイメージをつかむことができます。
Javaが使われているAndroidアプリ、業務システムのしくみを解説している本やwebサイトを読み、学習してみましょう。
Webシステムのしくみを理解することで、Javaエンジニアの行うプログラミングのゴールが分かってきます。
Javaの基礎を理解する
Webシステムについて一通り理解できたら、実際にJavaのプログラミングについて学びます。
まず、コードの書き方の基礎を学びます。
次に、コンパイルの方法を学びましょう。
Javaを動かすためには、書いたソースコードをJava仮想マシンが使用できる形に翻訳する、コンパイルという行程が必要です。
また、APIの使い方も知っておきましょう。
APIとは、外部のソフトウェアの機能を共有するしくみです。
Javaはクラスライブラリが豊富で、利用することで、短いソースコードで効率的にプログラムを書くことができます。
フレームワークについて理解する
次に、フレームワークについて理解しましょう。
フレームワークとは、システム開発の骨組みとなる機能を提供するプログラムのパッケージのことを指します。
フレームワークを使うことで、作業効率を改善し、コードの統一性を保ちミスを少なくすることが可能です。
Javaの有名なフレームワークとしては、Spring Framework、Play Frameworkなどがあります。
Spring Frameworkを学んでおくと、Spring BootというSpring Frameworkの機能を使いやすくするフレームワークも活用でき便利です。
クラウドサーバーについて理解する
Javaエンジニアとして働くのであれば、クラウドサーバーについても知っておくと良いでしょう。
近年、クラウドサーバーへの需要が高まっているため、Javaエンジニアの業務で扱う機会も増えると考えられるためです。
まずAWSやMicrosoft Azureについて実際に使ったり、書籍を読んだりして学びましょう。
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Javaエンジニアを育成する方法
Javaエンジニアを育成するために、ここではJavaエンジニアの育成方法について解説します。
教材を自社で指定する
定番の方法は、自社指定の教材で学ばせることです。
社員全員が同じ教材を使用した場合、一定のスキルに揃えて育成できるというメリットと、大がかりなセミナーを開催するよりも安価で済むというメリットがあります。
その一方、スキルの育成は個人のやる気に左右されやすく、新人の育成に失敗してしまうケースもあるのが難点です。
自社で勉強会を開く
自社で勉強会を開くという育成方法もあります。
自社の上級Javaエンジニアが新人研修を行うことで、社員全体のレベルの底上げが期待できるでしょう。
他社のセミナーや勉強システムを利用する
他社のセミナーや勉強システムを利用して、人材育成を図っている企業もあります。
セミナーに出ることで自社以外の人と交流が生まれ、新しい知識を得たり刺激を受けたりすることで結果成長にも結びついてくるなどメリットが生まれます。
こちらの方法は成功すれば大幅なスキルアップが期待できる反面、育成手段が大規模になりますので高い費用を支払う必要に迫られます。
資金的に苦しい場合は、導入が難しい場合もあるかもしれません。
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Javaエンジニアの将来性は?
Javaエンジニアの需要はこれからどのように変化するのでしょうか。
Javaエンジニアの将来性について以下に説明します。
世界中でも使われている言語
Javaは、世界中で使われている言語です。
世界中で使われているため、グローバルな案件に関しても標準的な言語として使いやすく、今後もJavaを使った案件は安定して発生するでしょう。
世界各国で使われているため、特定の国だけで使われている言語と異なり、一部の国の情勢により急に廃れてしまうことが起こりにくいと言えるでしょう。
大規模開発に向いている
Javaは、大規模開発に向いている言語です。
Javaは、オブジェクト指向型のプログラミング言語であるという大きな特徴があります。
オブジェクト指向型のプログラミングは、オブジェクト毎にプログラミングを作り、オブジェクトを組み合わせるようにして機能を作ります。
オブジェクト指向で作ったプログラムはモジュールごとの独立性、拡張性、再利用性が高いため、業務の分割、細分化がしやすく、大人数で行う大規模開発に向いているのです。
Javaは、今後も大規模開発を必要とする官公庁などのシステムで盛んに使用されると考えられます。
以上の理由から、Javaは将来性がある開発言語と言えます。
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まとめ
Javaエンジニアの仕事内容はJavaを用いたプログラミングです。
Javaは需要のある言語ですから、求人票を出しても人材を集めにくく、育成にも時間やコストがかかる場合が多いと思います。
しかしJavaエンジニアを集める場合、正社員として採用するだけでなく、フリーランス人材を活用するという方法もあります。
正社員とは契約形態が異なりますが、ぜひこの方法も視野に入れてみてください。
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