サーバーエンジニアの将来性や今後の展望、キャリアパスを紹介

2024.01.30 更新

サーバーエンジニアの将来性や今後の展望、キャリアパスを紹介

サーバーシステムを設計・構築するサーバーエンジニアは、システム運用に欠かせない存在です。

このため、非常に需要が高まっています

今回の記事では、サーバーエンジニアの仕事内容や身に付けたいスキル、サーバーエンジニアの将来性、キャリアパスなどを解説します。

サーバーエンジニアの一般的な仕事内容

サーバーエンジニアとは、インターネットを利用する上で絶対に欠かせない基盤「サーバー」を構築・運用するエンジニアです。

ネットワークエンジニアと混同されることも多いですが、

  • サーバーエンジニア・・・サーバー自体の構築〜OSやサーバーアプリのインストール設定・運用まで行う
  • ネットワークエンジニア・・・様々な通信機器におけるネットワーク通信の構築運用保守を行う

などの違いがあります。

サーバーエンジニアの仕事内容は大きく分けて2種類あります。

サーバーの構築

サーバーエンジニアの主な仕事の1つは、サーバー機器の設計・構築作業です。

設計構築作業では、まずネットワークの速度や導入コストなどを考えながら、クライアントが1番運用しやすい形を考えて設計します。

次にサーバーラックにサーバー機器を挿入して固定し(ラッキング)、配線を組むなどを行い、物理的にサーバーを構築します。

案件によってはOSやサーバーもインストールやアップデートなどを行うこともあり、顧客が1番使いやすい形でサーバーを作るのが設計・構築の仕事内容です。

サーバーの運用・保守

サーバーは1度構築したら業務完了という訳ではありません。

設計・構築が終わったら、今度はサーバーを運用しつつ、改善を繰り返していく作業が必要になります。

例えば、障害などが起きた時の対応やウイルスなどによる攻撃の確認、常に新しい状態に保ち続けるなど、クライアントのサーバーが常に安全であるかを監視して管理することも仕事の1つです。

設計・構築をし、運用・保守の業務でサーバーの安全性を保っていくことがサーバーエンジニアの主な仕事内容です。

サーバーエンジニアは楽しい?きつい?働き方について

サーバーエンジニアは、「楽しい」「きつい」と感じる人それぞれです。

これは、サーバーエンジニアの仕事には向き不向きがあり、適性によってはネガティブな評価を下してしまう人も少なくないことが要因の一つと考えられます。

ネガティブに感じられてしまう一部の要因を紹介します。

サーバーの監視業務が退屈

サーバーエンジニアの仕事の中には、監視業務があります。

監視業務は障害が発生しない限り手を動かす作業がない ため、退屈に感じてしまったり、刺激が足りなかったりします。

自分自身の頑張りをもっと可視化したいと感じるエンジニアの中には物足りなさを感じる人もいます。

しかし、絶対に止めてはいけないプレッシャーも同時にあるので、常に緊張感も求められるでしょう。

夜間や緊急対応の負担が重い

サーバーの障害対応などによっては、夜勤になってしまうケースもあります。

物理的にサーバーへの対応は夜間の出勤も求められることがあり、このような働き方が負担に感じる人もいます。

近年の新しい働き方

働き方改革の効果もあり、近年、サーバーエンジニアの労働環境は変わってきていると想定できます。

また、環境だけではありません。

昨今のトレンドによりサーバーエンジニアの労働のスタイルは変わりつつあります。

これまでサーバーエンジニアが担っていた仕事は、クラウドサービスに変わられるようになります。

このため、従来のサーバーだけではなく、クラウドに関する知識やスキルも問われます

また、サーバーとは違い、クラウドはオンラインで完了する仕事も多いので、リモートワークが可能になるなど、サーバーエンジニアにとっては働きやすいように世の中が変わっていっています。

サーバーエンジニアの将来性と今後求められること

企業のIT投資が続く限り、サーバーは必要です。

このため、サーバーエンジニアの仕事はなくならないと言えるでしょう。

しかし、サーバーエンジニアの仕事は安泰ではありません。

オンプレミスからクラウドへ

さまざまなITシステムの稼働環境であるサーバーは必須要素ですが、そのサーバーをどこに置くかはトレンドが変わってきています。

オンプレミスで自社保有するのではなく、クラウド環境を利用する流れが増えてきているのです。

このため、サーバーエンジニアも、オンプレミスの知識よりもクラウド管理における知識が求められるようになります。

サーバーレスという考え方に注目が集まっている

AWSはサーバーレスのコンピューティングを担うサービスをリリースしています。

サーバーレスは、サーバーは使用するものの、構築や保守はサーバーレスの提供会社が代行してくれるのです。

AWSだけではなく、その他の企業からもサーバーレスは提供されています。

サーバーの管理業務を自社で行わずにアウトソーシングできるとなると、サーバーエンジニアの将来は危ぶまれるかもしれません。

キャリアアップのためには知識の習得が必須

サーバーエンジニアは、サーバーのことだけを知っていれば良いという時代ではなくなってきています。

キャリアアップのためには、サーバー周辺の知識が必要です。

例えば、セキュリティ対策などが挙げられます。

サーバーエンジニアはどのように勉強しているのか?

未経験からサーバーエンジニアを目指す・教育する場合

未経験からサーバーエンジニアになりたい場合、必要な知識 は以下が挙げられます。

  • サーバーに関する知識
  • OSに関する知識
  • ネットワークに関する知識
  • セキュリティに関する知識

一般的に優先度が高い順番にピックアップしました。

企業が未経験からサーバーエンジニアを教育する場合は、サーバーの知識だけではなく、サーバーOSすなわちLinuxやUnix、Windows ServerなどのOSの知識を習得させるケースが多いです。

サーバーエンジニアの具体的なスキルアップ方法

初学者のサーバーエンジニアである場合、自分でスクールに通ったり、企業の研修を受けたりしてスキルアップしていくことが多いです。

ある程度基礎知識が身に付いたら、書籍やインターネットで自学するエンジニアが求められます。

IT知識はトレンドの移り変わりやアップデートが早い分、常に情報をキャッチアップできるエンジニアこそが市場価値が高いです。

サーバーエンジニアが取得している資格

転職サービス「doda」によると、サーバーエンジニアが取得している資格は以下だそうです。

順位  資格名 割合
1 基本情報技術者試験 2%
2 応用情報技術者 1%
2 LPICレベル1 1%
2 シスコ技術者認定CCNA  1%
2 ITIL資格認定試験Foundation Certification 1%

基本情報技術者試験など汎用的な資格を取得しているケースが多く見られますが、資格を保持している人の割が2%以下であるため、資格を重視しない企業が多いと想定できます。

参考:転職サービス「doda」サーバーエンジニア

サーバーエンジニア フリーランス

サーバーエンジニアの契約形態について

サーバーエンジニアに限る話ではありませんが、業界を通してエンジニアは常に不足しているため、採用が難航している問題があります。

正社員として雇用することにメリットも多いですが、デメリットも存在します。

以下に、正社員として採用する場合の懸念点を紹介します。

優秀な人材を採用できない場合もある

優秀なエンジニアは、より良い待遇を求めて、大企業やメガベンチャーに身を置きたいと考える傾向にあるようです。

新卒採用のタイミングで優秀な学生は大企業を就職先として選ぶ傾向にあり、入社後も良い待遇を得ているようです。

そのため、転職活動をする必要性がなく、中途採用では優秀なエンジニアが市場に出てきにくいという現状もあるようです。

このような理由から、正社員としてエンジニアを雇用しようとすると、エンジニアの獲得競争を勝ち抜けない企業が出てきてしまっています。

自社に適したエンジニアを獲得しづらい

採用意欲はあっても、採用担当者のサーバーエンジニアの知識が薄く、自社に適したエンジニアを探せない場合もあります。

例えば、ひとくちに「サーバー」とは言っても、

  • Webサーバー
  • ファイルサーバー
  • メールサーバー

など様々な種類があるため、知識がなければ誤ったエンジニアを採用してしまうおそれがあります。

知識不足により、ミスマッチが起こってしまうと、自社に適した人材を獲得できず、採用費用がかさむことになります。

正社員で雇う場合には各種保険の負担がある

エンジニアの採用に限りませんが、正社員で人を雇う場合には、給料以外にも各種保険を負担しなければならないので、採用した後にも費用がかかります。

また、サーバーに関しては、クラウドへの変化などの移り変わりがあり、サーバーエンジニアに求めるスキルも変わってきています。

そうすると、今求めるスキル水準があるために採用しても、長い目で見ると、きちんと情報をキャッチアップしてくれる存在ではないと厳しくなってくるでしょう。

サーバーエンジニアの活用はフリーランスを活用する方法もある

サーバーエンジニアを採用するにあたり、正社員ではなくフリーランスを活用する方法もあります。

最近では、フリーランスの活用も増えており、プロジェクト単位やスポットで契約する場合も増えてきています。

フリーランスを活用したことがない場合は不安な部分も大きいかもしれませんが、メリットを理解した上で活用を検討してみるのがおすすめです。

以下でメリットを紹介します。

スポットで業務を依頼できる

例えば、「サーバー関連の業務をスポットで依頼したい」「今後も継続で保守・運用を依頼するかは分からない」という状況の場合、正社員としてエンジニアを採用するよりもフリーランスのエンジニアと契約する方が状況に合っています。

このような場合には、積極的にフリーランスを活用し、スポットで業務を依頼する体制を確立しましょう。

また、フリーランスとして最初に入ってもらい、もし自社にフィットした人材だった場合は、そのまま正社員として採用することができるケースもあります。

(※エージェントとの契約を挟んでいる場合は例外有)

即戦力のサーバーエンジニアを活用できる

フリーランス活用すると、即戦力となるサーバーエンジニアを見つけることができるのもメリットの1つです。

会社員として凄腕のエンジニアを採用するとなると、まず人材を見つけることにも苦労し、採用できるまでにも時間がかかる可能性が高いです。

しかしフリーランスであれば、経験値のあるエンジニアが案件を探しています

そのため即戦力となるエンジニアをスピーディーに見つけやすいのも利点となります。

高い技術を持つ人材を活用することができる

フリーランスのエンジニアとして活動している時点で、経験が豊富でスキルが高い優秀なエンジニアである可能性も高いです。

経験豊富でスキルもあるエンジニアを迎えたい場合はフリーランスの方が優秀な人材に出会える可能性も高いという点は大きなメリットでしょう。

在宅型や常駐型など選ぶことが可能である

フリーランスのエンジニアを活用する場合、在宅型か常駐型か勤務形態を選択することができます。

在宅型は、出社をせず在宅で仕事をする形式です。

出社による時間的な拘束がなくなるので在宅型を希望するエンジニアは多いですが、情報漏洩などのリスクを考えると、重要な仕事を依頼することはできない可能性もあります。

一方で、常駐型は、実際にエンジニアに出社してもらい業務を行う方法です。

機密情報漏洩などのリスクを防ぐことができ 、対面でコミュニケーションを取りながら仕事ができます

まとめ

今回は、サーバーエンジニアの将来性や契約について解説しました。

フリーランスエージェントの「HiPro Tech」なら多数のエンジニアが在籍しているため、すぐに優秀なサーバーエンジニアの活用が可能です。

サーバーエンジニアをフリーランスとして活用したいと考えているのであれば、ぜひ「HiPro Tech」でエンジニアを探してみてください。

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執筆監修者

記事監修

野村 鉄平

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。

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