Pythonエンジニアの採用は難しい?採用方法や正社員で雇う場合のメリット・デメリット

2024.06.06 更新

Pythonエンジニアの採用は難しい?採用方法や正社員で雇う場合のメリット・デメリット

現在、アプリケーション開発の現場で、急速に利用が広がっているプログラミング言語がPythonです。

Pythonは、従来のプログラミング言語と比較して、簡便な記載方法で多くの複雑な処理を行うことができ、様々なライブラリが利用できるなどのメリットがあります。

システムの内製化を考える企業でPythonエンジニアの人気も高まっていますが、採用が難しいとの声も多いです。

今回の記事では、Pythonエンジニアの採用方法や雇用のメリット・デメリットについて考えてみたいと思います。

Pythonエンジニアができること

Pythonはアプリケーション開発や統計解析に強いオブジェクト指向言語です。

多くのWeb系の企業で利用され、IT業界の大手企業などでも導入が進んでいます。

その利便性や将来性から、大学などの教育機関でも授業に取り入れられています。

Pythonエンジニアは、このPythonを使って様々なアプリケーションの作成やシステムの処理用プログラムを作成するエンジニアです。

他の開発言語や環境との連携ツールも充実しています。

特に統計や複雑な数式の処理に強いため、AIやビッグデータを用いるようなアプリケーションの開発言語としても人気です。

Pythonは使いやすく汎用性も高いため、エンジニアの間でも学習している人は多いようです。

しかし、まだまだ現場での案件数はJAVAやC#、PHP、Rubyなどが多く、現場経験を積んでいるエンジニアは多くありません。

Pythonエンジニアの採用は難しい

どうしてPythonエンジニアの採用は難しいのでしょうか。

その主な理由は次のとおりです。

Pythonを扱えるエンジニアの数が少ない

Pythonはプログラミング言語としての歴史がまだ浅く、年長のエンジニアたちの中には新しく学習するコストが高いとの考えもあるようです。

使い慣れたJAVAやCなどの言語の方が案件数も安定しているため、それほど重要と考えていないようです。

しかし、AIやビッグデータの利用において、Pythonは欠かせないと考えているエンジニアも多いようです。

今後のシステム・アプリケーション開発の中心になる言語として、若い世代のエンジニアを中心に多くの人が関心を寄せています。

そのため、Pythonでプログラムを作成できるという人はそれなりにいますが、実際の開発経験を伴った人材となるとまだ数が少ないのが実情です。

人事がPythonエンジニアを理解していない

Pythonエンジニアの採用が難しい理由には、人事・採用担当者がPythonエンジニアのスキルや業務活用について具体的に理解していないケースも挙げられます。

一般的なシステム開発やアプリケーション開発について知識がなく、エンジニア以外の職種の採用と同じような観点で採用を決めてしまうと、後でミスマッチが発覚するケースも少なくありません。

また、エンジニアに関わってもらう業務としてPythonを使うべきなのかどうか、見極めも十分にできていない企業も多いです。

エンジニアを必要としている現場のニーズや状況をよく理解した上で、本当にPythonエンジニアが必要なのかを検討する必要があります。

雇用条件が合わない

Pythonエンジニアはまだ数が少ない上に、先進的な開発案件に関わることが多いため、給与水準も高めです。

海外では、高収入や収入の伸びが期待できる開発言語としてPythonが高く評価されているため、エンジニアたちも待遇に期待しています。

しかし、会社の上層部がこうした事情を知らず、一般的なエンジニアやWebデザイナーなどと同じように考えて報酬を適性に出さないケースも多く見られます。

企業がエンジニアたちの仕事や期待できる成果を正しく評価し、満足できる条件を整えることも大切です。

Pythonエンジニアを雇う場合の注意点

Pythonエンジニアを雇う上で、採用費用やスキルのマッチングなど注意すべき点がいくつかあります。

主な注意点は以下のとおりです。

Pythonエンジニアは採用コストが高い

Pythonを使う開発案件では、AIや統計処理、画像処理などが多くなりますが、これらは先端技術分野でもあるため単価が高くなります。

採用費用が高ければ、それに見合った成果を期待できるかどうかの検討が必要です。

また、採用に時間がかかるケースも多いため、採用の選択肢を増やすために様々な方法を検討しておきましょう。

「求人ルートの複数確保」「即戦力となる人材の必要性の有無」「社内での育成は可能か」など、様々な方向から考えることが大切です。

保険や給与支払いのための経費がかかる

Pythonのエンジニアに限らず、正社員を雇う場合には、企業は給与の他にも労働保険(労災保険/雇用保険)や社会保険(健康保険/厚生年金保険)などを負担しなければなりません。

そのため、企業が今後負担することになるランニングコストについてもよく考えておく必要があります。

保険や給与計算、経費処理などに伴うバックオフィスの仕事量増加にも配慮が必要です。

優秀なエンジニアが応募が少ない

Pythonエンジニアは数が少なく、経験を豊富に積んでいるエンジニアの絶対数が少ないため、簡単には見つけることができない可能性が高いです。

優秀なPythonエンジニアはすでに一線で業務を行っていることも多く、好待遇で仕事をしていると考えられるため、転職市場で探すことはかなり難しいでしょう。

実力のあるPythonエンジニアはフリーランスとして働いているケースも見られます。

また、条件の交渉も簡単ではないでしょう。

特に、中小企業で採用を考えている場合、会社規模や仕事内容によっては、優秀なエンジニアに敬遠されることもあるようです。

エンジニアに対して訴求可能な自社のメリットをよく検討し、求人に活かすことが大切です。

フリーランスのpythonエンジニアメリット

フリーランスのPythonエンジニアと契約する場合のメリット

Pythonエンジニアを活用したい場合、雇用する方法だけではなく、フリーランスのエンジニアと契約するという方法もあります。

フリーランスと契約する場合には、正社員として雇用する場合と比較してどのようなメリットがあるのか解説します。

採用費用を抑えることができる

Pythonエンジニアは単価が高く、採用にかける期間も長くなる傾向にあります。

人材紹介会社に依頼した場合、年収の35%~程度の紹介料が採用費用コストとして発生しますし、求人媒体に広告を出稿した場合は、掲載期間が長くなるほど掲載費用を要します。

年収も高く、採用が難しいPythonエンジニアは、採用のための採用費用を要する傾向にあります。

さらにエンジニアは他の職種と比べて、転職するスパンが短い傾向があるため、採用する費用は侮れません。

フリーランスに依頼するメリットは、こうした採用費用を抑えることができることです。

また、採用に関する費用だけでなく、労働保険や社会保険の負担費用もかかりませんし、契約期間や納品が終われば追加のランニングコストも発生しません。

必要なときに必要なスキルを持ったエンジニアを活用することで、費用をおさえてでの開発・運用が可能になるでしょう。

即戦力のPythonエンジニアと契約できる

Pythonエンジニアの中には実務経験に乏しいケースも多く見られますが、フリーランスとして活動しているPythonエンジニアであれば、即戦力になれる経験やスキルを持った人材を活用することができるでしょう。

フリーランスエンジニアの紹介サイトやクラウドソーシングサイトに登録しているPythonエンジニアも多いため、こうしたサービスを使えば、希望するスキルを持ったエンジニアをすぐに探して接触することが可能です。

スキル面や実績も公開している人がほとんどなので、求めるスキルのミスマッチも防ぐことにもつながります。

はたらき方を選ぶことが可能

Pythonによる開発業務であれば、必ずしも事業所内で開発を行う必要はありません。

そのため、業務内容によっては常駐ではなくリモートでの業務を依頼することも可能です。

リモート業務であれば、採用するエンジニアも通勤範囲にこだわらず全国から探すことができるため、採用の選択肢が広がります。

常駐型のエンジニアを見つけることができた場合は、一緒に働く社内のエンジニアたちの育成にも良い効果が期待できます。

実際の現場でしか学ぶことのできないノウハウを吸収できるため、社内のエンジニアにとって貴重なレベルアップの機会となるでしょう。

Pythonエンジニアとの契約をエージェント利用で行う場合

Pythonエンジニアをフリーランスで探すのであれば、エージェント(人材紹介サービス)が便利です。

エージェントを利用すれば、スタッフがエンジニア選びをサポートしてくれるため、採用ノウハウのない企業でもスムーズな採用が可能です。

その他、エージェントを利用するメリットは次のとおりです。

必要な期間・必要なタイミングで契約が可能である

非IT企業の場合、システムやアプリの開発・運用に十分なノウハウがなく、不必要に長い期間エンジニアと契約してしまうことがあります。

コストが増える原因にもなりますし、現場も緊張感がなくなってしまうことにもつながります。

エージェントを利用すると、案件に必要な期間やエンジニアが参加するタイミングについて知識のあるスタッフと相談できるため、必要な期間やタイミングで契約ができるでしょう。

人材捜しや契約もサポートがあるためスムーズです。

様々なスキルを持った登録者が多数在籍している

エージェントには様々なスキルを持ったエンジニアが多数登録しています。

採用活動であれば自社で候補者の母集団を作るところから始める必要がありますが、エージェントではすでに母集団ができており、条件による絞り込みもできるので、活用までのスピードがより速まりまるでしょう。

エージェントによって、登録しているエンジニアの人数や保有しているスキル、登録者の対応可能な地域は様々ですので、自社の状況に合うサービスを選びましょう。

まとめ

Pythonエンジニアは、汎用性が高く処理能力の高いプログラミング言語Pythonを扱うエンジニアです。

AIや統計、画像処理、データマイニングなどを中心に、様々な分野での活躍が期待できます。

Pythonエンジニアは先進技術を扱うことが多く、該当人数も多くないため、案件の単価や採用費用も高くなります。

採用が必須でない場合は、フリーランスの活用を検討してみるとよいでしょう。

エージェントを使えば、フリーランスのPythonエンジニアとスムーズにマッチング・契約できると思います。

当社が運営するHiPro Tech」であれば、必要なスキルを有するフリーランスのPythonエンジニアも多数登録しており、企業に必要なタイミングで必要な期間だけ契約できるためおすすめです。

エンジニアを採用するのに課題をお持ちの方は、登録をしてみてください。

フリーランスエンジニアと契約するのみであれば、ミニマムスタートも可能でしょう。

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執筆監修者

記事監修

野村 鉄平

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。

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