エンジニアのスキルをチェックする方法を解説! ポートフォリオで見るべきポイントとは?

2024.01.29 更新

エンジニアのスキルをチェックする方法を解説! ポートフォリオで見るべきポイントとは?

エンジニアのスキルをチェックする方法を解説!

エンジニアを採用するにあたって「候補者のスキルをチェックする方法がわからない」という採用担当の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし分からないからといってスキルチェックをおろそかにしてしまうと、入社後にミスマッチを起こしかねません。

またスキルチェックをしっかり行う企業は候補者から見ても「きちんと技術を見てくれる企業だ」と好意的にとってもらえるため、ぜひ実施したいところです。

本コラムではスキルチェックの方法、チェックすべきポイントなどをご紹介していきます。

エンジニアのスキルチェックは難易度が高い

エンジニアはサービスを構築するうえで重要な役割を担います。

そのため候補者のスキルチェックは採用成功、また長く活躍してもらうために欠かせません。

しかしエンジニアのスキルチェックは難易度が高い傾向にあり、採用担当者の悩みの種になるケースも多いようです。

難易度が高い一番の理由は、エンジニア職の専門性の高さにあります。

エンジニアの仕事は領域が細分化されており、一つの会社であっても部署やプロジェクトによって使う技術が異なることは珍しくありません。

専門性が高いがゆえに、採用担当者はどのようにスキルチェックを進めれば良いのか、どこに着目すれば良いのか、どんな質問をすれば良いのかがイメージしにくいようです。

ポートフォリオからスキルをチェックする

ではどうすればスムーズにスキルチェックを行えるのでしょうか。

先述の通りエンジニアは専門性の高い職種。

面接という短い時間で人物面とスキルの両方を見極めようとするのは困難です。

そのためまずは、事前に最低限でも候補者のスキルを確認できる状態にしておくのが採用のコツです。

その際に有効的なのが、書類選考の段階でポートフォリオを提出してもらうという方法です。

◇エンジニアのポートフォリオとは

ポートフォリオと聞くと「デザイナーやイラストレーターが作るもの」と思う方もいるかもしれません。

しかし最近ではエンジニアに対しポートフォリオの提出を課す企業も増えてきました。

エンジニアのポートフォリオには以下のような情報が載っています。

・実務での成果物

経験者であれば、実績にもとにしたポートフォリオを提出してくるのが一般的です。

実際に開発に携わったシステム、Webサイト、アプリといったものが確認できます。

・ソースコード管理システムのアカウント

自分の作品(プログラミングやコード)をWeb上で保存・公開できるWebサービスがあります。

エンジニアのなかにはこうしたサービスを利用する方もいるため、そのアカウントを共有してもらうことでプログラミングスキルなどが確認できます。

◇ポートフォリオのチェックポイントとは

提出されたポートフォリオは、以下を中心に確認していきましょう。

・実用性の高い設計になっているか

優秀なエンジニアは「ユーザーの使いやすさ」を意識した開発を行います。

そのためポートフォリオをチェックする際も、見やすいデザインになっているか、ユーザー目線で設計されているかといった実用性の高さを観点にチェックすることで、スキルをはかることができます。

・ソースコードが整っているか

ソースコードを整えることは「可読性」「保守性」を確保するうえで必要不可欠です。

任せるプロジェクトの規模にもよりますが、プログラミング作業の多くは、複数人が関わります。

そのため自由に個人のルールで書いてしまうと、他のエンジニアが見たときにソースコードの解析が難しくなるだけではなく、修正の際に時間がかかるといった保守性の悪さにも繋がるでしょう。

コードを見やすく整えるスキルは開発現場でも重要視されるため、チェックが必要です。

・仕様の説明があるか

どの言語やワークフレームを採用するかを論理的に判断することは、実際の業務でも「要件定義」という工程で実施します。

そのためポートフォリオに並ぶ過去実績などについても、仕様に関する理由を一つずつ説明できる必要があります。

なぜこの仕様なのかといった説明が不足している場合は、論理的思考があるかどうかの判断にも不安が残るでしょう。

求めるポジションによっても差異はありますが、上記に加え、必要に応じてオリジナリティやこだわりなどもチェックしていくと良いでしょう。

面接の質問を通してスキルをチェックする

エンジニアの採用では、志望理由や転職理由などを伺うほか、候補者のスキルを確認するための「技術面接」を設ける企業もあります。

ポートフォリオなどで事前に最低限のスキルを見極めたのち、面接で具体的な質問をすると、さらに候補者のスキルを確認できるでしょう。

例として以下のような質問が挙げられます。

・言語やアルゴリズムの理解に関する質問

この質問は、候補者の技術への理解度やスキルが募集するポジションに見合っているかの判断に役立ちます。

また面接時にペーパーテストやPC、ホワイトボードを用いて課題を解いてもらい、その後それに関連する質問をする手法もあります。

・開発経験と周辺技術に関する質問

これまで経験した開発について、課題をどう定め、解決策考え、実行してきたかを確認することで、自社におけるプロジェクトの進め方との相性をはかることができます。

またインフラエンジニアの場合は、周辺の技術との関連性、OSやネットワークに関する知識を問うと、より深くスキルを確認できるでしょう。

・トラブルシューティングに関する質問

エンジニアにおけるトラブルシューティングはネットワークやシステムで起きる障害・問題を解決することを指します。

エラー発生時に建設的・迅速な行動をとれるかは、エンジニアにとって欠かせないスキルの一つ。

トラブルの対応経験数が多いほど現場力が高いとも考えられますので、障害復旧に関する考え方やトラブル対応時に果たした役割などを、ぜひ聞いてみましょう。

エンジニアのスキルをチェックする方法を解説2

カルチャーフィットの確認

スキルチェックは難易度が高いため、企業によっては意欲やカルチャーフィットに重点を置いて採用活動を行うケースもあるようです。

ただ、正社員を採用したい場合は、特にカルチャーフィットが浅いと早期離職にも繋がりかねないため、注意が必要です。

カルチャーフィットの確認には、以下のような手法があります。

・面接でカルチャーフィットに関する質問をする

たとえば、「設計や開発時に大切にしていることは何か」「将来のキャリアをどう考えているか」などが挙げられます。

しかしそもそも採用担当者が自社のカルチャーを理解していなければフィット感を確認できません。

事前に「自社のカルチャーは何か」を棚卸しする必要があります。

・候補者をチームに会わせる

直接会う機会を設けることで、候補者・チームメンバーの双方が一緒に働いたときをイメージできます。

相性を見るのはもちろん、メンバーと話すことで候補者が企業や参加プロジェクトについて理解を深めるきっかけにもなるでしょう。

スキルチェックから考えるフリーランスエンジニアの活用

スキルチェックの進め方やポイントについて紹介してきましたが、お伝えの通りエンジニアのスキルチェックは難易度が高い傾向にあります。

そのうえカルチャーフィットまで確認するとなると、採用担当者の負担は増すばかりでしょう。

「優秀なエンジニアに出会いたい。しかしスキルチェックにはやはり不安が残る」

そんな方は、近年増加傾向にあるフリーランスエンジニアの活用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

フリーランスエンジニアは、企業で経験を積んでから転身した方、最初から個人事業主としてキャリアをスタートした方など、フリーランスに至るまでの道のりはさまざまです。

しかしいずれの場合でも、実力・実績がないと案件獲得が難しいため、フリーランスエンジニアの多くは即戦力だと言われています。

そのうえ企業勤めのエンジニアと比べ、自ら営業活動を行うなど自身のスキルを説明する機会が多いため、得意分野や貢献度の高さを的確に伝えるスキルを持ち合わせている傾向があります。

フリーランスエンジニアを活用することで、スキルチェックへの負担軽減に繋がるかもしれません。

フリーランスエンジニアの活用は、ほかにもメリットがあります。

◇フリーランスエンジニアの活用のメリット

・必要なスキルを持った人材を選べる

プロジェクトによって必要なスキルは変わっていくもの。

フリーランスエンジニアであれば、プロジェクトごとに契約が可能なので、その都度必要なスキルを持った人材を選べます。

必要な技術・ノウハウや人材の補完に大きく貢献するでしょう。

・予算を効率的に使える

先述の通り、フリーランスエンジニアであればプロジェクトごとに契約ができるので、短期間の活用も可能です。

人件費を考えると、そのプロジェクトのためだけに新たに正規雇用をするのは難しいというケースもあるでしょう。

フリーランスエンジニアの活用であれば、予算を効率的に使いながらプロジェクト実現を叶えられます。

まとめ

エンジニアのスキルチェックのやり方として、事前にポートフォリオを提出してもらう方法、面接での質問を通して行う方法をご紹介してきました。

しかしながらエンジニアにおけるスキルチェックは難易度が高く、採用担当者にとって負担となるケースがあります。

フリーランスエンジニアを活用すれば、スキルチェックに関する不安を軽減しながら、必要なスキルを持つ人材と出会えるメリットがあります。

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執筆監修者

記事監修

野村 鉄平

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。

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