フリーランスエンジニアの単価相場、エンジニアの探し方と報酬の交渉方法について

2024.01.30 更新

フリーランスエンジニアの単価相場、エンジニアの探し方と報酬の交渉方法について

「フリーランスエンジニアの単価相場が分からない」「フリーランスエンジニアの単価はどうやって決めればいい?」と悩んでいる採用担当者も多いのではないでしょうか。

フリーランスエンジニアの単価相場は扱う言語や経験・スキルで変動します。

優秀なフリーランスエンジニアを活用するには、相場を正しく把握した上で契約時に報酬を提示することが大切です。

本記事ではフリーランスエンジニアの単価相場や単価の決まり方、報酬交渉のポイントについて紹介します。

フリーランスエンジニアを活用したいけれど単価相場が分からず困っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

エンジニア採用の市場

エンジニアは他の業種と比較して採用コストが高い傾向があります。

新規有効求人倍率の上昇

厚生労働省の「東京の一般職業紹介状況」によると、エンジニア(情報処理・通信技術者 )の新規有効求人倍率は2022年3月時点で2.57倍となっており、全体の1.36倍より高い数値になっています。

また2019年3月の「IT人材需給に関する調査」の調査報告書によれば、2030年におけるIT人材は最大で約79万人不足するといわれています。

IT需要が高まることでエンジニアは引く手あまたとなり、エンジニアの採用が難しくなっていると言えます。

※参考

厚生労働省丨2022年3月分の「東京の一般職業紹介状況」

経済産業省丨2019年3月 「IT人材需給に関する調査」

経験者採用を望む企業の増加

AIやDX導入を進める企業が増加するとともに、即戦力となるIT人材の採用を行う企業が増えています。

20代後半〜30代のエンジニア経験者は、経験がある上に将来性が高く、特に需要が高いため、採用の難易度も上がります。

 

フリーランスエンジニアの単価相場

過去にフリーランスエンジニアと契約実績がない場合、フリーランスエンジニアの報酬について相場が分からない方も多いでしょう。

ここではフリーランスエンジニアの単価相場を「言語別」「経験年数別」「職種別」に紹介します。

言語別報酬単価のデータ

言語別のフリーランスエンジニアのコストの相場は以下の通りです。

言語 報酬(円/月)
C# 775,000
Go 899,583
Java 804,545
JavaScript 866,964
Kotlin 896,875
Objective-C 750,000
PHP 796,842
Python 875,000
Ruby 943,846
Swift 816,667
TypeScript 918,750

※自社調べ 2021年4月時点
※本データはあくまで報酬ベースのため、エンジニア活用の場合はこれにプラスして業務委託費がかかります。

主流言語のほとんどが、月単価相場60万〜70万円台でした。

比較的新しい開発言語であるGo言語は、単価相場が80万円と高額です。

経験別報酬単価のデータ

次に経験年数別の単価相場を紹介します。

経験年数 報酬(円/月)
1年未満 約30万
1年 約45万
2年 約50万
3年 約60万
4年 約70万
5年以上 約90万

経験年数が長いほど報酬相場は高くなっていく一方、実務経験が1年未満のエンジニアは月約30万円と低単価になるのが特徴です。

※参考:Career-first フリーランスエンジニアの単価相場丨経験年数別の単価相場(2022年10月時点)

職種別報酬単価のデータ

職種別のフリーランスエンジニアの単価相場は以下の通りです。

職種 報酬(円/月)
システムエンジニア(SE) 約74万
ネットワークエンジニア 約67万
データベースエンジニア 約71万
セキュリティエンジニア 約74万
テストエンジニア 約40万
プログラマー 約50万
Webディレクター 約69万
プロジェクトリーダー(PL) 約68万
プロジェクトマネージャー(PM) 約78万
システムコンサルタント 約90万

プロジェクトの上流工程にあたるPL、PM、システムコンサルタントは専門知識やスキルが必要な職種であり、単価相場が高額になる傾向があります。

テストエンジニアやプログラマーなど下流工程の職種に関しては比較的単価が安くなっています。

※参考:Career-first フリーランスエンジニアの単価相場丨職種別の単価相場(2022年10月時点)

 

フリーランスエンジニアの単価相場と所持スキルの目安

フリーランスエンジニアの単価相場は、保有しているスキルや経歴によって変わります。

以下ではエンジニアに必要な目安のスキルについて月の単価ごとにご紹介します。

単価60万円/月のエンジニアが持つスキルの目安

単価60万円/月のフリーランスエンジニアが保有しているスキルの目安は以下の通りです。

実務経験 3年以上
職種 ヘルプデスク、カスタマーサポート
言語 C言語、COBOL

単価60万円のフリーランスエンジニアは、実務経験3年以上を求めて良いレベルでしょう。

※参考:Career-first フリーランスエンジニアの単価相場丨フリーランスエンジニアの単価相場とスキルの妥当性

単価80万円/月のエンジニアが持つスキルの目安

単価80万円/月のフリーランスエンジニアが保有しているスキルの目安は以下の通りです。

実務経験 4~5年以上
職種 クラウド・SREエンジニア、AIエンジニア、DBエンジニア、モバイルアプリエンジニア、フロントエンド&バックエンドエンジニア、IoTエンジニア、フロントエンドエンジニア
言語 Ruby、TypeScript、Swift、Python、Go言語、Objective-C、Kotlin、C#、SQL、JavaScript、Perl

月額80万円を得るフリーランスはITスキルに加えてマネジメント能力がある人材です。

※参考:Career-first フリーランスエンジニアの単価相場丨フリーランスエンジニアの単価相場とスキルの妥当性

単価100万円/月のエンジニアが持つスキルの目安

単価100万円/月のエンジニアが保有しているスキルの目安は以下の通りです。

実務経験 5年以上
職種 DXコンサルタント、ITコンサルタント、プロダクトオーナー、プロダクトマネージャー、PM/PMO、データサイエンティスト、AIエンジニア、リードエンジニア、クラウドエンジニア
言語 Python、 SQL、 JavaScript、 Typescript(Angular/Vue.js/React)、PHP(Laravel/CakePHP)、 swift、 Ruby(Ruby on Rails)

月額100万円の案件を担当するエンジニアは、新規事業の立ち上げや大手企業の開発案件など、システムコンサルティングができるレベルのスキルを保有していることが多いです。

企業において需要の高いDXやAIなどに関する専門知識を保有しており、プロジェクトの上流工程から携わることのできるレベルです。

※参考:Career-first フリーランスエンジニアの単価相場丨フリーランスエンジニアの単価相場とスキルの妥当性

 

フリーランスエンジニアの単価を決めるための指標

エンジニアは実力主義の世界であり、企業側としても依頼した仕事を完遂してくれるスキルを持つエンジニアと契約したいものです。

経験年数

1つ目の指標はエンジニアとしての経験年数です。

経験年数が長いほど携わってきたプロジェクトも多く、経験が豊富であればイレギュラーな対応ができる可能性も高いと判断できるからです。

スキル

2つ目の指標はエンジニアとしてのスキルレベルの高さです。

今までどのようなキャリアを歩み、エンジニアとしてどのようなスキルを身につけてきたのかが大切です。

今までどのような案件に携わり、どのような技術を習得してきたのか、あるいは今まで習得したスキルをどのように活かせるのかが重要なポイントになるでしょう。

 

フリーランスエンジニアへ報酬を交渉する際のポイント

報酬交渉を成功させるためにも、以下のポイントをおさえておきましょう。

契約条件を明確にする

契約条件を明確にし、譲れない条件についてはフリーランスエンジニア側に明示しておくことが大切です。

報酬の線引きをしておかずに交渉を続けていても、企業側とフリーランスエンジニア双方の時間を無駄にしてしまうことになるでしょう。

例えば、企業側で予算を「月単価80万円以下」と決めているのであれば、その金額を最初に伝えておくことで、効率よく交渉を進められます。

相手のスキルや能力を見極める

フリーランスエンジニアと面談する場合、正社員採用の面接よりも回数が少ないのが一般的です。

そのため、少ない面談回数の中でフリーランスエンジニアのスキルや能力を見極める必要があります。

面接担当者をエンジニア経験者にしておくことで、エンジニアとしての経験年数や経験職種、使える言語など本質的なスキルを見極めやすくなります。

 

フリーランスエンジニアエージェント活用のご提案

フリーランス

本記事ではフリーランスエンジニアの単価相場や単価の決まり方、報酬交渉のポイントについて解説しました。

正しい単価相場を把握した上で適切な報酬を提示する必要があります。

フリーランスエンジニアと接点を持ち、優秀な人材と契約しやすくするためには、人材紹介会社や紹介サイトの活用がおすすめです。

パーソルキャリアが運営するIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」では、多くの登録エンジニアの中から貴社が求める条件に合った人材の提案が可能です。

また「HiPro Tech」はフリーランスエンジニアの提案・紹介と契約のサポートのみを行っているため、低コストでフリーランスエンジニアと契約が可能です。

フリーランスエンジニアの単価相場を把握し、優秀な人材と契約したいと考えているのであればお気軽にお問い合わせください。

フリーランスエンジニアの単価相場が分からず悩んでいる方は、当社が作成したIT人材の単価相場における資料をご覧ください。

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執筆監修者

記事監修

野村 鉄平

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。

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