Reactエンジニアを採用するときのポイントは？

React(React.jsやReact.JS)とは、Facebook社が開発した、WebアプリのUIを構築するために役立つライブラリの１つです。

Reactを使うことで、よりシンプルに流行のフロントエンドUIを作れるだけでなく、コンポーネントを分けて開発ができるため、一箇所でバグがあっても全体を直す必要がなく、デバッグをしやすいという特徴があります。

このため、Reactを扱えるエンジニアの市場価値は高いです。

今回は、こうしたReactの特徴や、Reactエンジニアを採用するためのポイントについて紹介します。

Reactの特徴

まずは、React自体の特徴を整理します。

前提として、ReactはあくまでもUIを構築するライブラリであり、Javascriptの開発フレームワークであるAngularJSやjQueryとは本質的に異なります。

Reactの特徴は、大きく分けて3つです。

宣言的なView

Reactの実装は、「このようなUIになります」と宣言する形でソースコードを書いていきます。

つまり、ソースコードがシンプルでわかりやすいということです。

このため複数人での開発やデバッグをしやすいという特徴があります。

また、データの変更を自動的に察知して更新してくれるため、都度更新する必要がなく、非常に扱いやすいライブラリとなっています。

コンポーネントベース

コンポーネントとは、部品・構成要素という意味です。

Reactは、部品ごとに分かれている「コンポーネントベース」での開発が可能であるという特徴があります。

コンポーネントベースのメリットはデバッグをしやすく、再利用がしやすい点です。

コンポーネントベースではないAngularやjQueryといったフレームワークを活用した開発では、一部分を変更するだけのために、全体を変更する必要が生じてしまいます。

一方でコンポーネントベースのReactでは、変更したい部分のコンポーネントだけを変更するだけなので、非常に簡単です。

このため、バグが起きても全体に広がることなく、かつ迅速に解決することができます。

どこでも使える

Reactは開発の途中からプラスアルファで組み込まれることを想定したソースコードになっているため、簡単に機能を追加することができます。

このため、幅広いWebアプリに導入することができます。

Reactエンジニアの採用ケース

Reactのスキルがもっとも必要となるのは、「複雑なWebアプリケーションの画面のレンダリング」をしたいタイミングです。

皆さんが普段用いている電子コンテンツのインターフェースにも、Reactが使用されています。

このため、すでに開発されたWebアプリのUIを、ますますアップデートしていきたいというタイミングで、Reactエンジニアが採用されることが多いです。

特にWebアプリを運営していて、今後ますますアップデートして機能を増やしていきたいというフェーズの企業では、Reactエンジニアは重宝されます。

では、他にはどのような理由でReactエンジニアが市場から選ばれているのでしょうか。

状態に応じた画面のレンダリングの簡単さ

まずそもそもの話ですが、Reactでは、仮想DOM(Document Of Model)という技術が用いられています。

この仮想DOMというものは、HTMLやXMLに木構造モデルを適用させることで、ドキュメントをプログラミングの時点で操作する、あるいは利用することができるシステムです。

この仮想DOMのおかげで、Webページを一部改変したいときに、通常であればそのページ全てに手を加えなければならないにも関わらず、Reactであれば更新された一部のページのみの修正で済むのです。

この仕組みの存在によって、レンダリングをする箇所が少なくなり、効率よくWebページの手直しができるのです。

Reactエンジニアはフリーランスが多いのか

まだまだエンジニアの数は少ないReactですが、有名な動画配信サービスをはじめReactを活用したWebアプリの成功例が数多く世に出てきていることから、Reactを使って開発を行う企業の数は増えていきています。

また、開発の途中から、プラスアルファでReactを追加記述できる特性上、エンジニアもスポット型で探されることが多いです。

このため、自社でReactエンジニアを雇用して正社員採用するよりも、フリーランスでReactを扱えるエンジニアを活用したいという企業担当者も多いです。

優秀なReactエンジニアの特徴

ここでは、優秀なReactエンジニアの特徴を紹介します。

Reactエンジニアを採用する際には、以下のような経験やスキルがあるかどうかを確認しておくと賢明です。

SPAの経験がある

SPA(Single Page Application)とは、動的にWebページを生成する手法の1つです。

SPAの特徴は、大きく2つあります。

1つは、コンポーネントベースであるため、書き換えがスムーズにできることです。

このため、開発やデバッグがしやすいという特徴があります。

2つ目は、SEO対策に有効であることです。

上記の2つの特徴からWebアプリの開発はSPAが採用されるケースが多く、SPAの経験があるかないかは優秀なReactエンジニアを判断する指標の1つになるでしょう。

Ruduxのスキルがある

Reduxとは、状態を管理するライブラリのことです。

ReactとReduxは相性がよく、一緒に用いられることが多いです。

特に大規模な開発案件では、必須のスキルと言えます。

このため、ReduxのスキルがあるReactエンジニアは、大規模な開発案件の経験があることも多く、非常に優秀な人が多いです。

他言語に理解がある

React、Javascriptはフロントエンドの言語ですが、Webアプリは当然フロントエンド言語だけでは動きません。

特に大規模なシステム開発などでは、サーバーエンジニア、セキュリティエンジニアなどのバックエンドエンジニアとコミュニケーションをとることが必須です。

このため、優秀なReactエンジニアは、一定以上他の言語に対する知見も持ち合わせていることが多いです。

これはReactエンジニアだけに限らず、全てのエンジニアにおいて言えることです。

UI/UXのスキルがある

ReactはUIの開発に用いるライブラリであることから、ユーザー体験を損なわない快適なUI/UXを設計するスキルやセンスは欠かせません。

優秀なReactエンジニアは、UI/UXデザインに関する知見も一定持ち合わせていることが多いです。

Reactエンジニアの今後の需要

Reactを扱うことができるエンジニアの数はまだ少ない一方で、大規模な開発にReactのスキルを要求する企業は増えてきています。

背景としては、IT先進国のビッグサービスがReactを開発に利用していることから、IT業界の一種のブームになってきているからです。

このため、需要に供給が追い付いておらず、Reactエンジニアを採用したい企業としては、ますます難しい状況になっていくことが予想されます。

Reactエンジニアをお探しならHiPro Techで！

上記の通り、Reactエンジニアを採用するのは今後ますます難しくなっていくと考えられます。

また、特にReactを今後長期間にわたり開発に使用するわけではなく、「この案件だけReactのプロフェッショナルが必要！」という場合には、フリーランスエンジニアの活用も検討してみましょう。

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