クライアントと並走しデジタル化を促進することで、キャリアの幅を広げる

クライアントと並走しデジタル化を促進することで、キャリアの幅を広げる

松井 真城 氏
職歴
現在は、フリーランスエンジニアとして、データ分析基盤のプロジェクトに携わる。具体的には、データウェアハウスを使い、必要なデータを抽出・加工してデータマートを構築。さらにBIツールを用いて分析の可視化・ビジュアル化するレポーティング作成業務を担当。 過去には、製造メーカーの情報システム部門にて、国内外の生産拠点で運用する生産管理(製造実行)システムのスクラッチ開発や、パッケージを利用した部品表管理システム等のベンダーコントロール、プロジェクトマネジメント業務などに携わる。 保有資格はプロジェクトマネージャー、データベーススペシャリスト他。現在は統計検定の取得を目指している。

システム化を進める最前線を任されてきたキャリア

フリーランスになる以前は、製造メーカーのシステム子会社にて、上流から下流まで幅広く経験してきました。保守運用からプログラミング、設計担当といった分野からキャリアをスタートし、2004 年ごろから上流工程に携わるようになりました。クライアントとの仕様調整、要件定義、ベンダーコントロール、30人月規模のプロジェクトのリーダー、プロジェクト計画書策定、マネジメントなどを経験しています。

最も長く担当していたのが生産管理システムで、その中でも製造実行システム(MES)の開発に数多く携わってきました。現場は、国内外の生産拠点でしたが、工場自体が立ち上がったばかりで、システムが導入されていない状態でした。手書きの帳票を使用している業務を、システム化し効率化を図っていくことがミッションでしたね。現場からの要望ができるだけ早くシステム化したいというもので、アジャイル開発のような形でスピーディーな開発を要求されました。開発要員は私一人だけ、ないしは追加でもう一人という少数部隊でプロジェクトを進行していました。

そのため、担当する業務は幅広く、自然とプログラミングや要件定義、DB・UI設計スキルなどが身に付きましたね。保守・運用についても考える必要があったため、資格などを取得し、自己流にならないようにという点は注意していました。ここでの経験は、現在のスキルのコアになっている部分だと感じます。40代になってからは、プロジェクトマネジメント業務にシフトするようになり、PMOやベンダーコントロールなどを担当しています。

現場業務を知ることが、成果貢献をするための第一歩

これまで、システム未導入の現場に新しいシステムを導入し、運用を変えていくというプロジェクトを経験してきました。何もないところに画面やDBを一から構築するスクラッチ開発を行ってきましたね。業務を進める上では、ユーザーの業務を知り、その上で最適な提案をするという、この2つのステップを特に大切にしています。何よりも現場の業務を知ることが重要です。間接部門のキーマンなどとコミュケーションを取りながら、現場の課題や現状を適切に把握して、その上で提案をしていく。提案は、実際の業務を知らないとできないですし、業務を知ることで初めてユーザーが求める提案ができると思っています。

また、ユーザーはシステムが出来上がるまで、イメージができていないことも多く、実際に出来上がってから、イメージと違うということもあります。これを防ぐためにも、ユーザーとイメージを丁寧にすり合わせ、齟齬が無いように進めていくことは不可欠ですね。また、マニュアルが必要無いような、操作が直観的に理解できるシステムを提案する、作っていくことも重視しています。この考え方はフリーランスになって最初の業務でも生かすことができたと思っています。

今のクライアントは、これまでのフリーランス活用のご経験から、フリーランスに対して良いイメージをお持ちです。なおかつ、データ分析基盤についても数々の案件を持っておられます。そのため、案件・プロジェクト単位で短期間だけ関わるのではなく、中長期的に並走することができ、成果貢献をしてくれる人を求めていると感じますね。あとは、その人が持つ経験を丁寧に見てくれているようにも感じます。私自身、開発に関してはブランクがあったり、BI関連の経験が浅かったりということがあるのですが、それでも過去の経験を評価してくださり、アサインしていただきました。

また、私はPLを担当しているのですが、折衝能力の高いPMや優秀なプログラマーに囲まれ、チームバランスも非常に良いです。そのようなありがたい環境だからこそ、今までの経験、スキルに+αで新しい技術・スキルを習得し自分の幅を広げることで、より貢献をしていきたいと考えています。少しでもクライアントが求めている人材に近づけるよう、自分でアンテナを張って、今後もアップデートを続けていきたいですね。

中長期的なキャリアを形成するために選んだフリーランスという道

フリーランスになって、期間はそれほど長くはないですが、今後もフリーランスを続けていきたいと考えています。会社員に戻ろうという考えはないですね。会社員時代の話ですが、40代になり業務がマネジメントにシフトしている中、この先ずっと同じ会社にいる、5~10年先がイメージできなくなってしまいました。

また、私の年齢になると、60歳以上のキャリアを考える必要性が生じてきます。これもフリーランスへの独立を考えたきっかけですね。自分で働き方を選ぶことができるか、自分のスキルで何ができるかをまず考えました。次に、枠に囚われないというか、自分で選択してキャリアを形成していくことに重きを置きたいという考えに至ったんです。この考えは、今も変わらないですね。そんな思いや、父が70歳まで現役でエンジニアとして働いていたということもあり、年齢的にもフリーランスになることを決めました。

そして、自分の経験から何ができるのかを考えた際に、BI関連やデータ分析の案件が増えてきた時期でもあったので、データ活用やデータウェアハウスの経験を活かそうと思いました。開発の現場から離れていても、さまざまな経験の中から、クライアントが求めているスキルを発揮できれば、キャリアは築けると考えたんです。

クライアントと直接契約だからこそ、透明性が高い状態で働くことができる

「HiPro Tech」は、パーソルグループという大手の基盤があることに、まず安心感を持ちました。いくつか他のエージェントを使っていましたが、ある面談で、ドアを開ける度にエージェント側の担当者が入れ替わっていくということがありました。エンドユーザーとの間に下請けの会社が数社入ることがあるという話は聞いたことがあったのですが、実際に体験してみると「これは普通ではないのでは」という違和感があって。その点、「HiPro Tech」は、大手クライアントなどから直接案件の獲得をしているため、透明性が高いと思いました。クライアントから直接ということは、とても安心感がありますね。

また、直接の業務委託契約だと、業務に関する報告や相談先が明確で、業務がスムーズに進み、無駄が無いとも感じます。また、私自身の考えではありますが、クライアントとフリーランスの直接契約であるため仲介する会社が少ない分、クライアントは求める人材をコストを抑えて活用できる可能性が高まる、フリーランス側はより高い報酬を得られる案件に入る機会が増えると思います。そういったこともあるので、直接業務委託契約というのは、クライアント側と私たちフリーランスのお互いが、Win-Winな関係であるというのを強く感じますね。

※インタビュー実施日:2021年3月24日

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